クリンチェック強化コース第1回目開催しました
インビザライン治療を進めていく上で、クリンチェックはとても大切です。
クリンチェックの作り方によって、治療過程も最終形態も大きく変わってしまうからに他なりません。
どんな過程を経てどんな歯列になるのが良いのか。ひとりひとり歯列は違うため、都度最適解を見つけていかなければなりません。 正面から見てどういう歯並びか。側面から見てどういう咬合関係か。そして咬合面から見てどういう配列か。全ての情報から正常な咬合の綺麗な歯列を目指す必要があります。
予測実現性の高い、失敗しない治療をすること。それに必要なクリンチェックにフォーカスをあて、全三回にわたり学んでいただくプログラムです。 詳しくはこちら
通常のセミナーでは、症例写真を見たりクリンチェックの動きのポイントを解説していくことが多いですが、今回のコースでは症例タイプごとにクリンチェック特有のポイントをお伝えはしますが、それを踏まえて実際にクリンチェック3Dコントロールを動かしていただき、私が「そこをクリックして、何度動かして。。」というようにどんどん修正していく内容にしています。
常々、セミナーをたくさん受講されてもどう動かしたらいいのか?と質問されることが多く、じゃあ、実際に動かしてみてみよう。を大切にしています。少人数でオンラインの良い点です
さらに、今回はライブ講義に加えてお一人ごとに個別フォローアップを行い、疑問解消やレベルアップを図ります
まず第一回目は「1級」の症例
1級の場合、おおよそはアラインのデフォルトに従って治療計画を作成することが可能ですが、きちんとポイントを押さえることが大切です。まずは大まかで良いので、拡大量とアーチ形態を確認し、前歯の位置・正中線を決めていきます。
その診断の上で、処方書を作成していきますが、ここでの適切な指示が大切です。というのも、あれもこれもと指示をはじめから入れすぎてしまうと動きの制限に繋がってしまうからです。動きが制限されると、ひとつの歯を無理に動かすようなものとなってしまったり、思ったようなクリンチェックが出来上がらず、修正作業の手間が増えてしまうことになりがちです。 まずは大まかに、絶対に外せないところの指示を。そして後から細かいところを修正していくと、より良い計画が立てることが出来るようになります。
はじめのクリンチェックが出来上がってきたときにチェックするべきは5点。
今の咬合位置ときちんと合っているか・最終位置は綺麗になっているか・ステージングとステージ数は適切か・IPRの位置や量は適切か・アタッチメントの付け方は適切か
上記の点に注意を置き、調整を進めます。
1級の症例は奥歯と前歯を同時並行的にステージングしていくことも可能ですので、IPRやアタッチメントを調整することによって、ステージ数を減らした仕上がりが可能です。
修正の際は、3Dコントロールで歯の位置やアーチ形態、IPR、アタッチメント等の指示をしていきますが、言葉で伝えた方が早く修正してもらえそうなことは、コメント欄に入れて伝えましょう。
次回は2級・3級症例のお話にシフトしていきます。