インビザライン クリニック強化プログラム(訪問3回+zoom2回)実施報告
大阪府のF歯科様にて、訪問3回×4時間 zoom2回×4時間 計20時間のクリニック強化プログラムを実施しました
3年ほど前からインビザラインを導入したが、年に数件ほどで恐る恐る取り組んでいる状態で、先生がすべて行っておりどのようにスタッフと連携したらいいのか、またiTeroを導入したので本格的にインビザラインに取り組んでいくためには?というお悩みでした。
このように、一般歯科では矯正診療自体のハードルが高く、インビザライン独自のワークフローとなるためスタッフも何をどうやっていいのかわからない、また先生もなにから手を付けていいのかわからず忙しさの中で、iTeroを導入したばかりで気持ちばかり焦る方が多いです
今回は、先生とスタッフの役割を明確にし、初診~矯正診療のベース作りからスタートしよう!ということになりました。 オリエンテーションや1回目の講義で先生の診療キャパ、スタッフ個々人の特性、技量を見ながら診療フローをご提案し、回を追うごとに講義内容や実習配分を再構築しています
第1回 クリニック訪問
講義:マウスピース矯正総論~スタッフの役割~
実習:iTero撮影(相互実習) Photo Uploader(相互撮影)
まずは、インビザラインだけでなく一般的な矯正知識もおさらいしながら進め、診療ワークフローについて学びます 後半の実習を行うにあたり、なぜ資料採得を行うのか、を少しでも頭に入れておくことでグッと習得ども増します
今回はiTeroや写真撮影実習を実践さながら行いました
第2回 zoom
「カウンセリング」「アライナー取扱患者説明」
問診ヒアリング 初診の流れ 矯正治療の説明 アライナー発注までの流れ理解
基礎的な矯正知識のほかに、患者さんからよく聞かれる質問をディスカッションしながら返答例を作成していきます
WORK:「オリジナル問診表を作ろう」「矯正治療の流れ 患者説明スライドを作ろう」 骨子作成
今回は初診からの流れをスタッフでもできるようにと、資料作りも盛り込みました。スタッフ自ら使いやすいよう説明しやすいようデザインし、実際に運用しながらブラッシュアップを加えます このようにみんながプロジェクトに加わり考えながら作り上げていくことで矯正を理解し、患者目線に立って俯瞰して見る力をつけていくことも目的としました
第3回 クリニック訪問
講義・実習 :アタッチメント IPR (マネキン実習)
実践さながらアタッチメントテンプレートを使用し、アタッチメント設置の手順、研磨まで一通りマスターします
IPRは、バー、オーソファイル、ストリップスの器具の取り扱い、切削面の観察を行い先生ごとの癖や注意ポイントをアドバイスします
第4回 zoom
「モニタリング~追加アライナー~動的治療終了の流れ」
治療中のチェックポイントを整理し、一通りの流れを習得します。 追加アライナー発注の注意点からその後治療終了までのフローを確認していきます。 基本的な診療の流れを頭に入れて、診療に携わる役割を明確にすることも大切なポイントです
WORK 「問診表」「治療の流れ説明用スライド」作成したものを印刷し完成 実際に運用しながら、改善点をフィードバックします
第5回 クリニック訪問
講義:トラブルシューティング 顎間ゴム
実習:ボタン/ゴム アタッチメント除去(マネキン実習)
最終日は、これまで学んだことを総まとめ、と細かく困ったときの対処方法を付け加えます。 アライナーが浮いてきたらどうする? 患者さんからのお電話対応など受付~スタッフ、ドクターともに対応策を共有します
実習は顎間ゴムの使い方はマネキン実習を行い、追加ボタン設置にあわせてアライナーカットにもトライすると実際のシーンをイメージしやすくなります 最後は模型についたアタッチメント、ボタンを除去し保定に進みます
そうして、トータル20時間のプログラムを終了するころには、「インビザライン、出来そう!」という表情に変わっていました。 何が分かっていて、何ができないのかを明確にし、同時に自分に何ができるのかが分かれば自ずと自主的に動けるようにもなります。 最初は不安でいっぱいでも、インビザラインの場合はやるべきことが明確でスタッフの活躍できる場面が多くあるので診療室を軌道に乗せやすいと感じます。
同時に、毎年アップデートしていくインビザラインに対応できるための力もあわせてサポートしています
詳しくはクリニック支援、コーチングのページをご覧ください こちらのプログラムは人材開発支援助成金を利用しています